今回の定例会は、長岡市教育委員会教育委員、インターネットアドバイザーの大久保真紀先生に子どものゲームやネットとの付き合い方を講演していただきました。
まずは、ご自身の経験から話していただき、ネットリテラシー、問題の起こり方、管理の仕方、環境づくりの大切さ等、いろいろな内容を話していただきました。
賢者は歴史から学ぶ、愚者は経験から学ぶという言葉があります。頭の良い人は歴史や本の情報から学び、失敗を避けることができるということです。
この言葉の注意点は『行動して失敗しなければ分からないこともある』ということが書いていないことです。
これは私が担当する生徒がカードゲームを行なっている時に経験した話です。
その子は大会に出るほどカードゲームが好きで、勝つ為にはどうしたら良いか試行錯誤していました。ネットで強いカードを調べデッキを組み、新しいカードが出たらどういうカードが情報収集していました。
ですが、大会で勝つことは容易ではなく、1回も勝てなかったそうです。私にそのことを話して少しアドバイスをしました。
①勝てるカードデッキと、自分が遊んでいて楽しいカードデッキは組み方が違う
②大会の形式で、勝ちやすいデッキが異なる
ということです。テレビゲームでも分かりやすいですが、最初はガチャガチャやっているだけでも楽しいですが、クリアする為にはミスを減らさなければいけません。その為には、反復練習し、対策を考え実践していかなければなりません。
勝利を掴むまでに、いろいろ失敗も経験するでしょう。睡眠時間や、遊ぶ時間を削らなければなりません。
でも、勝てた時はなんとも言えない達成感が味わえるのではないでしょうか。
この感覚は何度も失敗し、苦しんだ人しかわからないと思います。
つまり、失敗した経験からしかわからないこともあるということです。
失敗をさせないようにするより、失敗した時の立ち直り方や、考え方を教えなければ、根本的な解決にはならないと思います。いや、これを教えても、解決にならないかもしれません。人生で1回も失敗しないで生きていくことはできません。魚を取ってあげるより、魚の取り方や釣る時のポイントを教えることができなければ、自立に導くことは難しいのではないでしょうか。
次回の定例会は待ちに待った熊谷会長のお話です。
みなさま、楽しみにしていてください。
楽な方向に流される執筆担当K